どーも、奥野です。
経営者として、日々多忙なスケジュールをこなしていると、
「事務所にじっとしている時間」がどうしても後回しになりがちですよね?
でも私は最近、あえて「在社時間を確保する」方が良いのではないかと考えました。
そのきっかけとなったのが、あの伝説の男――キャプテンハーロックの姿でした。
●「何もしないこと」が、“いる”という最大の意味になる
『宇宙海賊キャプテンハーロック』で、彼は多くを語りません。
艦長であるにもかかわらず、部下に細かい指示は出さず、
ただ“艦橋に立っている”姿が印象的です。
彼がいるだけで、乗組員たちは迷わず進み、任務を果たしていく。
「あの人がいるから大丈夫だ」
この安心感こそが、組織を動かす“見えない指揮力”なのです。
●社長が事務所にいるとき、社員は“迷わずに済む”
以前、私が拝見した会社で、
事務所の雰囲気がどこか浮つき、判断が散漫になっているなと感じたことがありました。
そのとき気づいたのは、
「社長がいるという“重さ”が、現場の芯を保っている」という事です。
それは監視ではなく、安心。
干渉ではなく、存在感。
「社長が椅子に座っているだけで、社員の背筋が自然と伸びる」
「社長が目に入る距離にいるだけで、“判断を預けられる”という安心感が生まれる」
まさに、艦橋に静かに立つハーロックそのものだと感じました。
●「背中で引っ張るリーダー」は、現場から逃げない
ハーロックは、決して完璧ではありません。
迷うこともあるし、痛みを背負ってもいます。
でも彼が部下に見せ続けるのは、「逃げない背中」です。
それは、経営者にも通じるものがあります。
– 売上が落ちたときこそ、現場に顔を出す
– 社員が不安を抱えているときほど、自ら出勤する
– 難しい局面こそ、言葉ではなく“在り方”で語る
そういう社長の姿勢こそが、
社員にとっての“方位磁石”になるのです。
●「社長がいなくても大丈夫」は、本当に理想か?
よく「社長がいなくても回る会社が理想だ」と言われます。
確かに、仕組みとしての自走力は重要です。
でも私は、「社長が居ることで最大限に力が発揮される空間」もまた、美しい」と思うのです。
ハーロックが不在のアルカディア号は、動けるかもしれない。
でも、魂を失ったような状態になるのは間違いない。
社員にとっての「軸」として、
そこに“居る”という覚悟を、持っていただきたいですね。
●事務所に“佇む”ことで、伝わることがある
・あえて何も言わない
・相談を受けるでもない
・ただ自分の仕事をしている
それだけで、「今ここに、会社の“意思”がある」と伝わる。
キャプテンハーロックのように、
沈黙のリーダーシップで、
組織の精神的支柱であり続けたいと、私は思っています。