「色相(メンタル)が濁ってないか?」――『PSYCHO-PASS』に学ぶ、顧客開拓の新しい視点

どーも奥野です。

顧客開拓に悩んでいる経営者の方、多いですよね。

新規営業が続かない

アプローチしても響かない

既存客に頼りきりになっている

そんなとき、私がふと考えたのが――『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観でした。



● シビュラシステムは「潜在犯」を見抜く。でも現実世界では?
『サイコパス』の世界では、シビュラシステムが人の“犯罪係数”を測定し、潜在犯を割り出します。

つまり、「今は問題ないけど、将来問題を起こすかもしれない人」を見抜く技術があるわけです。

これ、ビジネスに置き換えるとどうなるか?

「今すぐ顧客にならないけど、将来めちゃくちゃ大事な顧客になる人」

この存在を見抜く目を持てるかどうかで、未来の売上が大きく変わるんです。



●今すぐ買わない人=「無関心」とは限らない
前職の際、ある業界団体の代表に営業をかけたときのこと。
最初は、ほとんど無反応。「今は必要ないです」と言われました。

でも、私はピンときました。

・社内の課題感
・担当者の熱量
・上司の発言のニュアンス

それらを丁寧に拾っていくと、「今は動けないけど、ニーズは潜在している」と確信しました。

結果的に、半年後、その団体が大規模なシステム導入を検討するタイミングで、
「真っ先に」私たちの会社に声をかけてくれました。

今すぐ顧客にならないからといって、捨ててしまうのは早すぎる。



●色相(メンタル)が濁る前に、種を蒔け
『サイコパス』では、人間関係のストレスや社会不安によって「色相(精神状態)」が濁っていきます。

ビジネスでも同じ。

顧客が困ってから声をかける

トラブルになってから提案する

これでは遅いんです。

顧客が“まだ大丈夫”と思っている段階で、未来に向けたサポートを始める。

これが、理想の顧客開拓です。



●「顧客係数」を測る3つの視点
現代のビジネスにはシビュラシステムはない。
でも、私たちの“観察眼”で顧客の未来を読むことはできます。

チェックすべきポイントは3つ。

課題感の有無
(本人は気づいていなくても、潜在的な悩みがあるか?)

変化の兆し
(組織の改編、担当者の意識変化、市場の変動など)

熱意の種
(「もっと良くしたい」という、小さな前向きな言葉が出ているか?)

これらを読み取れたら、
**「今じゃないけど、必ず未来で響く顧客」**にアプローチできる。



●顧客開拓とは、“未来の潜在犯”を見抜く力
新規開拓とは、「今すぐ売上になる人」を探す作業ではありません。

未来に確実に育つ“顧客の種”を見つけ、
時間をかけて信頼という水をやり続け、
機が熟したときに、大きな成果を刈り取る。

それが、これからの本当の顧客開拓だと私は思っています。



●あなたの「未来の顧客」は、どこにいますか?
・いまは興味なさそうなあの担当者
・雑談しかできなかったあの企業
・一度断られたあの見込み客

そこに、未来のゴールデンカスタマーが隠れているかもしれません。

色相を測れ。未来を見ろ。
そして、焦らず、信じて、育て続けろ。



あなたが「今はまだだけど、未来に期待している顧客」はいますか?
よければコメントで教えてください!