「そのパーティ、全員“戦士”になってないか?」――ドラクエに学ぶ、最強のチームづくり

どーも、奥野です。

突然ですが、あなたの会社の“パーティ編成”、ちゃんとバランス取れてますか?

お客様を見ていると、つい「即戦力ばかり集めたくなる」気持ちになっている経営者を目にします。

ある日、ふと昔ハマっていたドラクエを思い出したとき、思いました。

「あれ?会社も、ドラクエのパーティと同じなんじゃないか?」


●戦士だけじゃ、ボスには勝てない

ドラクエの序盤では、ついつい攻撃力の高い「戦士」ばかりに頼ってしまいがち。
HPも高いし、攻撃も強いし、何となく安心感があるんですよね。

でも、ゲームが進むにつれて、戦士だけでは限界が来る

・全体回復ができる僧侶
・敵のバフを消す魔法使い
・奇跡を呼ぶ遊び人(のちの賢者!)

それぞれが持つ「特性」が重なり合って、初めてパーティは強くなる。

会社でもまったく同じ。
「数字を持ってこれる人材」だけでチームを組んでいませんか?


●魔法使いの視点を持つ社員の価値

以前、営業畑出身の即戦力社員ばかりを集め会社を目にした事がありました。
一時的には成果も出ました。ですが…社内の摩擦がすごかった。

売上へのプレッシャーでピリつき、誰も調整役をしない。
フォローもできなければ、ケアもしない。

そのとき、気づいたんです。

「魔法使いや僧侶がいないパーティは、すぐに崩れる」

今は無きサポートが得意な社員、空気を読んで場を整える社員、裏方で支える社員…
目立たないけど、彼らがいたことで、“全滅”するリスクを避けられていた。


 ●「遊び人」タイプの価値に気づけるか?

ドラクエで一番誤解されがちな職業――それが「遊び人」。

一見すると役に立たない。ふざけているように見える。
でも、一定の経験値を超えると「賢者」に転職できる、超有望株。

会社にもいますよね。
・やたら発想がユニークな人
・会議で脱線しがちだけど、実は空気を和ませている人
・常識外れだけど、突破口を作る人

彼らを「変わり者」として片付けるか、
“未来の賢者候補”として育てるかで、会社の器が決まります。


●社長の役割は「勇者」じゃなくて「編成者」

ここが一番大事なポイント。

ドラクエでは「勇者」がパーティの中心ですが、
現実の会社では、社長は“パーティの編成者”であるべきだと思うんです。

自分が全部やろうとするんじゃなく、
「誰が、どこで、どんな力を発揮できるか」を見極めて、配置して、任せる。

「社長が“勇者”をやりすぎて、他の職業が育たない会社」って、結構多いです。

最強の組織は、“多様性と役割のバランス”でできている

同じスキル、同じタイプ、同じ価値観の人だけで固めると、
一見まとまりは良くても、“ボス戦”で脆さが露呈します。

強いチームって、
・全体回復ができる人がいて
・魔法で守る人がいて
・敵の弱点を突ける人がいて
・そして、それを信じるリーダーがいる

会社も、そんなチームでありたい。

あなたの会社の“ジョブ編成”、どうなってますか?

ぜひ今日、社内のメンバーを「ジョブ」で見直してみてください。

・あの人は回復タイプか?
・この人は魔法タイプか?
・一見ふざけてるけど、あの人は“未来の賢者”か?

そして、社長であるあなた自身は、どんな役割を担うべきか?